先生からのメッセージ
貝の裏に彩色を行い、蒔絵との併用です。父、善国により螺鈿蒔絵の指導を受けました。貝と蒔絵の探求を一生していきたいと思っています。作品を観察するたびに新しい発見をお楽しみください。
漆芸家 田口 義明 先生について
妖艶たる「漆黒」、煌めく装飾。田口義明先生の制作の根底にあるのは、「美しくありながら、道具としての目的を失わない」という確固たる想い。西洋の純粋芸術と、日用品のはざまに位置する“日本工芸の芸術性”をみつめ、そこに宿るのは「美のちからで、日々の暮らしを豊かに彩りたい」という“作家の遊び心”である、と捉えます。
先生は、重要無形文化財「蒔絵(まきえ)」保持者の父・田口 善国(たぐち よしくに)氏に蒔絵と螺鈿(らでん)を、 重要無形文化財「髹漆(きゅうしつ)」保持者・増村 益城(まつむら ましき)氏に髹漆を師事。現在は埼玉県を活動拠点とし、国宝の復元模造制作、寺社仏閣修復や天皇高御座制作に携わる一方、ニューヨーク、フランスをはじめとする海外への作品出展や、「ポケモン×工芸」展などのコンテンポラリーアプローチに対しても意欲的に取り組んでおられます。
日本の漆芸について「はるか縄文時代から受け継がれてきた漆芸には、それぞれの時代に"技術革新"があった」と評価し、「伝統とは、各時代の革新性によって築かれていくもの」との信念のもと、まさに、ふたりの"人間国宝"から受け継いだ至高の技を、現代の感性へと昇華させ続ける作家です。
パブリックコレクション :東京国立近代美術館、明治神宮、伊勢神宮美術館、石川県輪島漆芸美術館、国立工芸館、 MOA美術館、福島県立博物館 他
香川県漆芸研究所/石川県立輪島技術研修所 講師、沖縄県立芸術大学 非常勤講師、(株)パイロットコーポレーション 國光会特別顧問











