私は白磁と言われるジャンルの作品を作っています。しかしながら、シルクのように底光りする光沢は、今までの白磁の歴史になかった唯一無二の白磁です。日本磁器発祥の地、有田で生まれ育った私は、有田の歴史を学ぶことで磁器土素材の尊さを知りました。その素材の生かし方、可能性を追求し、今の白磁を生み出しました。作品名には「白磁」ではなく「白妙(しろたえ)」という言葉を使っています。「妙」の言葉の意味は、「とても優れている」です。文字通り、「とても優れた白磁」として自らが付けた造語です。