【開催レポート】奇跡の一夜!佐賀の「三右衛門」と囲む「工芸と美食の雅宴」

2026年4月8日
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お食事会イベントレポート

【開催レポート】奇跡の一夜。佐賀の「三右衛門」と囲む、1組2名様限定「工芸と美食の雅宴」

2026年2月27日、佐賀県唐津市にて「佐賀の三右衛門と共に味わう工芸と美食の雅宴」が開催されました。日本陶芸界の最高峰「三右衛門(さんえもん)」と呼ばれる、十四代・今泉今右衛門先生、十五代・酒井田柿右衛門先生、十四代・中里太郎右衛門先生をお迎えし、全国から選ばれし当選者とともに卓を囲む──。日本の工芸と美食が極限のレベルで交差する、夢のような一夜の模様をレポートいたします。

四百年の歴史が揃い踏み。三右衛門が一堂に会する奇跡の食卓

有田焼「色鍋島」の気高い美意識を継承する今泉今右衛門家。「柿右衛門様式」として海を渡り世界を魅了した酒井田柿右衛門家。そして、土のぬくもりと野趣あふれる唐津焼の名門・中里太郎右衛門家。いずれも四百年という途方もない歴史を持つ名窯の当主が、卓を囲みました。

会場となった唐津市内の中里太郎右衛門陶房・御茶盌窯記念館では、ゆかりの名器が惜しげもなくしつらえられ、そこに獲れたての海の幸が鮮やかに盛り付けられました。極上の料理を味わいながら、手に取った器の肌触りやその奥にある来歴に思いを馳せる──。参加されたお二人はもちろん、その場にいた全員が五感すべてで「工芸」を味わい尽くす、至福の時間となりました。

名器の向こう側に見える、作り手たちの「生きた言葉」

なごやかな会食の席では、先生方から直接、有田・唐津の焼き物の歴史や作陶への思いが語られました。江戸時代に鍋島藩の御用窯として始まった色鍋島の技、朝鮮半島から伝わった陶技が育んだ唐津焼の奥深さ、そして柿右衛門様式が世界の陶磁器に与えた衝撃。美術館のガラス越しには触れることもままならない、当事者だからこその「生きた言葉」に、会場は確かな熱気に包まれました。

十五代酒井田柿右衛門先生からは、戦後、十二代がGHQのパーティーへ赴く際に持参した佐賀の銘酒がマッカーサー元帥を魅了し、「平和の酒」として指定を受けたという、焼き物と美酒にまつわるドラマチックな歴史秘話が飛び出し、宴席を大いに盛り上げました。中里太郎右衛門先生は、唐津焼の命とも言える「石」の話から陶器と磁器の境界に至るまで、専門的で奥深い世界をとてもユーモラスに紐解いてくださり、参加者からは何度も驚きと感嘆の声が上がっていました。そして、今泉今右衛門先生が語られた「伝統にないことを、あえてしたいと常に思っている」という熱い言葉。伝統を厳格に守る工房の主として、そして新しい表現を追い求める一人の作家として、その両輪が力強く回っているからこそ、四百年の技は今この瞬間も更新され続けているのではないでしょうか。

「今の世代だからこそ、できることを」──未来へ向けた熱い情熱

この夜、もっとも胸を打たれたのは、三人の先生方が「今の世代だからこそできること」について熱く語り合われた場面でした。

「この奇跡的な関係性を活かして、有田・唐津の魅力を、そして日本の工芸の素晴らしさを国内外に発信していきたい」。先生方の言葉の端々からは、未来へ向けた静かなる情熱がにじみ出ていました。佐賀の豊かな食文化、四百年絶えることのない窯の火、そして「三右衛門」という唯一無二の存在。それらが一つの食卓の上で出会い、大きな化学反応を起こした特別な夜でした。


ARTerraceから皆様へのお礼

昨年9月の募集開始以来、本キャンペーンには全国から多くのご応募をいただきました。皆様から寄せられた工芸への深い関心と愛情あふれるメッセージの数々に、この場をお借りして、運営一同心より御礼申し上げます。

ARTerraceはこれからも、日本の工芸文化の奥深い魅力を皆様にお届けし、特別な体験をご用意してまいります。次回のキャンペーンも、ぜひご期待ください。

2026年3月 ARTerrace 一同