ASUKAⅢ meet 山口ルーム<置物>ご紹介

「飛鳥Ⅲ」における企画「ASUKAⅢ meets 47都道府県」に参画し、同船のミッドシップスイート「山口ルーム」に置物を提供いたしました。

ASUKAⅢ meet 47都道府県 ”山口” ルーム置物のご紹介
 

ASUKAⅢ meet 47都道府県  ”山口” ルーム<置物>のご紹介

 株式会社ARTerraceは、郵船クルーズ株式会社およびアンカー・シップ・パートナーズ株式会社との連携により、7月20日就航クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」における企画「ASUKAⅢ meets 47都道府県」に参画しています。

 「ASUKAⅢ meets 47都道府県」は、各都道府県の特色を活かし客室空間をプロデュースすることで、クルーズを通じて日本文化の素晴らしさを伝えるとともに、人と人、人と地域、地域と地域をつなぎ、地域創生の実現を目指す取り組みです。

 

 かつて長州藩と呼ばれた山口の地は、幕末から明治にかけ日本の歴史を動かした志士たちの故郷として、歴史に名を刻む人物を育み、未知の時代を切り拓いてきた地として広く知られます。

  文化史としては、かつて豊臣秀吉が技芸ある陶工を招致し、のちに周防・長門の二国を領有する毛利氏の御用窯として茶陶「萩焼」が発展した地でもあります。

 ARTerraceでは、<山口ルーム>の置物に「茶の湯を彩る工芸の美」を象徴する逸品を選定いたしました。新庄 貞嗣(しんじょう・さだつぐ)先生の「萩白釉茶碗」、忰山 美知子(かせやま・みちこ)先生の「沈金尻張棗『馬酔花』」を展示しております(いずれもARTerraceサイトでご購入いただけます)。

 ▼萩焼「萩白釉茶碗」:新庄貞嗣作

萩焼「萩白釉茶碗」:新庄貞嗣作

萩焼「萩白釉茶碗」:新庄貞嗣作

萩焼「萩白釉茶碗」:新庄貞嗣作

 新庄 貞嗣先生は、萩焼草創期の17世紀初めに開窯した「新庄助右衛門窯」十四代目。山口県指定無形文化財「萩焼」保持者 認定、日本工芸会理事・山口支部幹事長を務めていらっしゃいます。

 萩焼の特徴は、ざっくりとした焼き締まりの少ない陶土を用いた、独特の柔らかな風合いです。土が粗いため浸透性・保水性・保温性が高く、土と釉薬(うわぐすり)の収縮率の違いによりできる表面の細かな貫入から水分が浸透し、器の中から表面にまで至ります。このため、使い込むほどに器の色合いがだんだんと変化し、なんとも言えない侘びた味わいを醸すようになります。
 この変化は「萩の七化け」と呼ばれ、萩焼の特徴的な魅力となっています。

◆新庄先生からのコメント◆

「日常の生活の場でも折に触れて一服のお茶を楽しんでください。大海原を眺めながらの一服も素敵だと思います。工芸は、長い年月の間に生まれ、育まれてきたものです。人々が暮らしの中での豊かさを追求してきた成果だと思います。ぜひ、身近なところでお使いいただき、世代を超えて楽しんでいただければと願っています。」

★こちらの作品はARTerraceサイトからご購入いただけます★

「萩白釉茶碗」 新庄 貞嗣作

▼沈金尻張棗「馬酔花」忰山 美知子作 

 こちらは日本を代表する工芸、「漆芸」による作品です。深いバーガンディカラーに、奥行きのある沈金の花柄が上品な棗です。 忰山 美知子(かせやま・みちこ)先生は、山口県を拠点に活動する漆芸家で、山口伝統工芸展をはじめとする展覧会で多くの受賞歴をお持ちです。

◆忰山 美知子先生からのコメント◆

「目立たないながらも味わい深い『馬酔木(あせび)』の花を主役に据え、その奥ゆかしい美しさを表現しました。お茶席だけでなく、日常の空間にも飾って楽しんでいただければ幸いです。」

 ★こちらの作品はARTerraceサイトからご購入いただけます★

茶道具の贅沢なコラボレーションをお楽しみください。

※客室内の壁掛け・置物は観賞用としてお楽しみください。