陶芸家・前田正博先生が、11月5日未明に逝去されました。
前田先生は、伝統的な色絵磁器の技法を礎に、鮮やかな色彩と独創的な文様で新たな表現を切り拓き、現代陶芸の発展に大きく貢献されました。
東京藝術大学では藤本能道氏、田村耕一氏に学び、1980年代後半には、従来の和絵具に代わり洋絵具を用いる独自の技法「色絵洋彩(いろえようさい)」を考案。幾重にも重なる色彩と精緻な幾何学文様を組み合わせ、色絵磁器に絵画的な広がりをもたらす独自の作風を確立されました。
2024年には地域文化功労者として表彰され、国内外で高い評価を受けるとともに、後進の育成にも尽力されました。
「明るく、楽しく、美しく」を創作の信条とされた前田先生。その言葉を体現するような、自由で生命力に満ちた作品の数々は、色絵磁器の可能性を大きく広げ、多くの人々に工芸の魅力を伝えてこられました。
第73回日本伝統工芸展にも作品を出品されるなど、最晩年まで真摯に制作と向き合い続けられたその姿勢と多大なるご功績を讃え、深い感謝と敬意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
株式会社ARTerrace一同
関係者一同