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ARTerraceでは、2025年7月20日(日)より、日本を代表する著名工芸作家による新作89点の取り扱いを開始いたします。これらの作品は、同日就航の豪華クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」船上に展示されているコレクションです。本取扱いにより、船上という非日常の空間で出会う作品の魅力を、オンラインを通じてより多くの方にお届けするとともに、現代の名工たちの技巧と美意識に触れる機会を創出してまいります。
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珠玉の作品群より、一部作品を抜粋してご紹介いたします。
作品名:色絵雪花吹墨墨はじき水流文鉢
制作:十四代 今泉 今右衛門先生(重要無形文化財「色絵磁器 」保持者)
有田焼の名門である今泉家十四代目。江戸時代より続く伝統を守り、現代の表現技術を融合させて新たな美を創造。紫綬褒章受章、色絵磁器において陶芸家としては最年少で人間国宝となり、日本伝統工芸展でも数々の賞を受賞。作品は国内外で高い評価を得ています。
作品名:濁手 葡萄文 皿
制作:十五代 酒井田 柿右衛門先生
名門・柿右衛門家の十五代当主。江戸初期より続く有田焼の名門を継承し、「濁手」とよばれる乳白色の地に花鳥や草花を描く柿右衛門様式を守りつつ、現代にふさわしい表現を探求。余白を活かした繊細な美に、日本の四季と詩情が息づいています。
作品名:絵唐津葉文皿
制作:十四代 中里太郎右衛門先生
人間国宝・中里無庵を祖父に、日本藝術院会員・中里逢庵を父に持つ唐津焼の名門に生まれ、2002年に襲名。伝統的な井戸茶碗や叩き壺に加え、掻落しなど中国技法を取り入れた新たな表現を展開し、独自の造形美を確立しています。
作品名:束ね編み花籃 「月下」
制作:武関 翠篁先生
祖父の代から続く竹工芸作家の家に生まれ、人間国宝・飯塚小玕斎に師事。竹の声に耳を澄ませ、その繊細な美を表現する作品を制作しています。竹を芸術へと昇華させたその作風は高く評価され、国内の名だたる展覧会で受賞を重ねるとともに、作品はメトロポリタン美術館など世界の美術館にも収蔵され、国内外から高い評価を受けています。
作品名:蒔絵合子「流来」
制作:室瀬 智彌先生
人間国宝・室瀬和美氏を父に持ち、小森邦衛氏に師事。第64回日本伝統工芸展で日本工芸会新人賞を受賞。目白漆學舎の代表も務めています。乾漆による立体造形と蒔絵による装飾を主軸に、自然や生命、自身の存在と向き合いながら本質的な美をかたちにする作品を追求しています。
作品名:硝子花器 彩りの記憶(5)
制作:大槻洋介先生(日本工芸会)
色ガラスを重ねて削り出す独自の技法で、記憶に宿る光や風、香りを色彩で表現する作風。2021年には伝統工芸諸工芸展で最高賞の文部科学大臣賞を受賞し、2020年には作品が宮内庁に収蔵されました。色と造形を融合させたその作風は、今注目の現代ガラス工芸の旗手として高く評価されています。
作品名:モンスーン
制作:松崎幸一光先生(伝統工芸士)
創業100年を迎える松崎人形は、「江戸衣裳着人形」と「江戸木目込人形」の両方を一貫制作する希少な工房です。三代目・松崎幸一光氏は伝統工芸士として、日本古来の美を表現した節句人形や、暮らしに寄り添うインテリア人形を手がけています。近年では3Dモデリング技術と木目込人形の技法を融合させた作品も制作し、伝統と革新を併せ持つ人形づくりを追求しています。
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