白磁の技法を極められ、人間国宝としても広く知られる陶芸作家・井上萬二先生が、7月14日、逝去されました。
400年以上の歴史をもつ有田焼の産地・佐賀県有田町に生まれ、白磁の色調と造形の美しさを追求し続けた萬二先生。端正なフォルムで知られる作品群は、国内外の多くの人々に感銘を与え、数々の栄誉にも輝かれました。
1979年「現代の名工」に選出、87年日本伝統工芸展・文部大臣賞受賞、95年に白磁技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。97年、紫綬褒章を受章されるなど、日本陶芸界を牽引されました。
生涯現役で制作に向かわれたその姿勢と卓越した技術は、数多くの作家に大きな影響を与えてきました。
先生の偉大なご功績を讃え、感謝の意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
株式会社ARTerrace一同
関係者一同