所有工芸作品を売却できる、二次流通機能を新たにリリース
2024年10月、ARTerraceは、コレクターが所有する工芸作品を売却できる二次流通機能を新たにリリースしました。このサービスは、日本の伝統工芸と最新のデジタル技術を融合させ、国内外の工芸市場に新たな価値を提供します。
アート作品を取引する際に懸念されるのは、やはり贋作リスクと取引の不透明性と言えるでしょう。また、コレクターの中には嗜好の変化や作品の保管スペースの限界など、作品の処分に困っているケースもあります。
ARTerraceはこれらを解決し、透明性と信頼性のあるアート市場で作品が評価され続ける循環を作り出すために、以下のような最新技術を導入しています。
①3Dスキャナー技術
ARTerraceで扱っている作品はすべて、3Dスキャナーで作品の形状や質感、ディテールまで高精度にデジタル化されています。そのため、作品の独自性が保証され、贋作リスクが排除されます。
②NFT登録
スキャンしたデジタルデータは、イーサリアムベースのNFTとしてブロックチェーン上に記録されます。取引履歴や所有権が透明かつ不変な形で管理されます。購入者は、作品の所有権や履歴をブロックチェーン上で確認することができ、安心して取引に参加することが可能です。
ARTerraceプラットフォームで一次販売している作品はすべて、NFTにより所有権が記録・管理されており、国内外のコレクターが購入可能です。
続いて、新たにリリースされた二次流通機能について詳しくご紹介します。
国内のコレクターがARTerraceで購入した作品の売却を希望した際、二次流通プラットフォーム上で自ら出品することが可能です。これにより、作品の価値を次の所有者へと引き継ぐことができます。
【二次流通の流れ】
① 出品(国内利用者限定)
「販売申請」ページから出品したい作品を選びます。入力フォームに沿って販売価格など必要な情報を入力するだけで、手軽に出品が完了します。ここでは、オークション機能を選択することも可能です。(販売についての詳しい手順はこちらから▶
販売ガイド )
② 購入(国内外利用者が利用可能)
購入者は、NFTを通じて所有権の透明性や過去の取引履歴を確認できます。
③ 審査
購入されたすべての二次流通作品は、配送前にARTerraceによる厳正な審査を受けます。この審査では、作品の真贋判定や破損・汚損の確認が行われ、品質が確保されるため、購入者は安心して作品を受け取ることができます。作品の発送元はARTerraceからの発送となり、美術品梱包に実績のある専門担当者が対応いたします。
④ 支払
ARTerraceでは、購入者が支払った代金を一時的に預かるエスクロー方式を採用しています。これにより、代金支払い後に作品が届かない、あるいは作品に問題があった場合などのトラブルを防止します。
⑤ 受取
新たな所有者に物理的な作品が引き渡されると、NFTも自動的に移転します。購入者が無事に作品を受け取ったことを確認した後、出品者へ代金が支払われます。
⑥ 還元
二次流通で販売された作品の作家には、取引が成立した際に還元金が発生します。このシステムにより、作家は二次流通でも自分の作品の価値向上に貢献し続けることができ、継続的なサポートを受けることが可能です。
ARTerraceは、今後も国内外の利用者が安心してアート作品を取引できるプラットフォームとして、日本の伝統工芸品を世界に広め、グローバルな市場における評価を高めていくことを目指します。