
茨城の山深くにある工房の周囲で目にする自然、そして「流れ」という概念を基に、季節のうつろいや時間、空間の変化を研出蒔絵で表現しています。
私が漆芸作品の制作に関わって来られたのは、素材となる漆(樹液)の産地があったから。ウルシの木を植え育てる、工芸の上流域も含めた新たな経済の仕組みが必要だと思っています。2023年に茨城に移住してからは自らも植栽や畑の管理に携わるようになりました。作品制作はもちろん、漆そのものの魅力発信にも積極的に取り組んでいければと思います。
作家個人の技術だけではなく、その礎となる素材やそれを支える地域社会にも光を当てることで、日本の工芸を広く深く守り伝えていくことができたらと願います。