諸工芸について

生活に彩りを添える工芸品として、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形といった技法による分類がありますが、これらのどれにも入らない工芸品【ガラス】【七宝】【砡】【硯】【截金】【象牙】があります。

伝統工芸技法:諸工芸について

 

諸工芸とは

生活に彩りを添える工芸品として、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形といった技法による分類がありますが、これらのどれにも入らない工芸品があります。ガラス、七宝、砡、硯、截金、象牙などがその一例です。それぞれに長い歴史と伝統に支えられた特色ある工芸の技法が使われており、当サイトでは「諸工芸」と分類して扱っています。

 

技法紹介

【ガラス】珪砂という原料を高熱の窯で熔かして形をつくり、模様を削り出します。(切子など)

【七宝】金属でつくられた形にガラス質の釉薬で模様をつけて窯で焼きつけます。

【砡】(ギョク、ギク)模様がある瑪瑙(めのう)や、水晶などのかたい石を削って形をつくります。

【硯】もとになる石をノミで硯の形に彫り出し、砥石でみがいて蝋や漆を塗って仕上げます。

【截金】金箔を線や四辺形に細かく切って接着剤ではりつけ模様をつくります。

【象牙】象牙を材料に動物の形などを彫刻し、植物染料で染めてつくります。

 

<出典:『伝統工芸ってなに?』日本工芸会東日本支部編/芸艸堂刊 P.60>