蒔絵とは |
蒔絵は日本独自に発達した漆芸の代表的な技法であり、1200年ほど前から行われています。
器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様を表します。
蒔絵の作品は400年も前からヨーロッパなどにたくさん輸出され、今でも外国では「Maki-e」と呼ばれています。
蒔絵は漆の地色から金や銀の模様が浮かび上がる、とても華麗な技法で、螺鈿・平文・卵殻などと組み合わせてつくられます。
蒔絵の制作工程 |
①漆で模様を描きます
②漆の上に金粉(銀粉)を蒔きます
③漆を塗りさらに木炭で研ぎます
④鹿の角粉でみがいて完成
<出典:『伝統工芸ってなに?』日本工芸会東日本支部編/芸艸堂刊 P32>