染付とは、素焼した白い色の器に、コバルトを含んだ呉須(ごす)という絵の具で模様を描き、その上に透明な柚薬をかけて本焼きしたものです。中国では元の時代(12世紀ころ)からつくられていました。呉須は焼く前は黒や茶色ですが、本焼するときれいな藍色に発色します。筆づかいや色の濃いところと薄いところの微妙な色合いが見所です。
<出典:『伝統工芸ってなに?』日本工芸会東日本支部編/芸艸堂刊 P13>