
自分の手が生み出す技によって人の心をも動かすことのできる世界。
他には誰も真似のできない色絵細描技法という精緻を極めた作風を確立した父の姿を見て、九谷焼の家業を一代で終わらせるのは勿体無いと思いこの道に進みました。
九谷の磁土や伝統的な技法を大切にしながら、産地で制作するということの意味を常に模索しています。過去の九谷焼の歴史を振り返りつつ、その時々の時流を得た表現を一つでも多く吸収し、作品づくりに活かそうと試みています。家業としての色絵細描技法の継承に力を注ぎつつ、表現者として従来の手法に留まることなく、時には振れ幅の大きい作風の展開を繰り返しながら、自分の作品世界を確立していきたいと思っています。