木彫人形とは |
木彫人形は、桐の木を頭・胴体・手足に分けて彫り、竹でできたクギを使って組み合わせてつくります。桐は樹脂が少ないので虫がつきにくく、軽くて丈夫で変形しにくく、人形づくりに大変適した素材です。
作品によって、細かい髪飾りも全部木を彫ってつくります。細かい細工の時は、桐よりかたい木を使用することもあり、指先などの細かい部分の表情を木を彫って出すのは熟練した技が求められます。
木彫人形の制作工程 |
①桐の木から頭・胴体・手足を彫る
②胡粉を数回塗って紙やすりで磨いて表面を整える
③胴体の溝に接着剤で衣装を木目込む
④絵の具で髪や顔を描き、胡粉を塗った手足を胴体に取りつけ完成
<出典:『伝統工芸ってなに?』日本工芸会東日本支部編/芸艸堂刊 P.56>